「新居浜太鼓祭り」として知られる、愛媛県の代表的な祭りは、地元では格別の位置づけにあります。
この祭りは愛媛県東予地域を舞台に4日間に渡って展開され、秋の収穫を祝って氏神様への感謝の意を表します。
歴史ある「新居浜太鼓祭り」では、市内各所で50台を超える太鼓台が壮大に行進し、各地域特有の太鼓台を持ち上げる「かきくらべ」の光景は見る者を圧倒します。
これらの太鼓台は神輿よりも重く、車輪付きで人力で移動可能です。
地域によって異なる太鼓台は、最高で約5,000万円から7,000万円もの価値があるものもあります。
始まりは質素な太鼓台でしたが、時代と共に経済が発展するにつれて、太鼓台は大型化し、装飾が豊かになり、明治中期には現在見られるような豪華な造りに進化しました。
特筆すべきは、その太鼓台のサイズで、重さは約3トン、高さ約5.5メートル、長さは約12メートルにも及び、約150名のかき夫によって熱心に担がれます。
この圧巻の美しさを誇る太鼓台には、その豪華な装飾も見逃せません。
新居浜太鼓祭りの2024時間や場所など基本情報
新居浜太鼓祭りの2024開催概要は以下となります。
【開催期間】
2024年10月16日（水）、17日（木）、18日（金）
※大生院地区は2024年10月15日（火）、16日（水）、17日（木）
【場所】
愛媛県新居浜市内の各所
新居浜太鼓祭りの2024太鼓台運行ルートについて
新居浜太鼓祭りの2024太鼓台運行ルートは変更の可能性もあるのでお出かけ前に公式サイトで確認するようにしてください。
新居浜太鼓祭り2024アクセス
■電車の場合
JR新居浜駅より車で約15分
■車の場合
松山自動車道の新居浜インターチェンジから国道11号線を経由して約15分
新居浜太鼓祭り2024駐車場
専用駐車場は用意されていません。
出来るだけ、公共交通機関の利用をオススメします。
新居浜太鼓祭り歴史や見どころなど
新居浜市に春を告げる「新居浜太鼓祭り」は、愛媛県の秋の定番行事として知られています。
この祭りは、徳島の阿波踊りや高知のよさこい祭りと共に、四国地方の三大祭りに数えられています。
祭りの起源は遠く鎌倉時代から平安時代に遡り、五穀豊穣を願う行事から始まったとされます。
江戸時代の古文書には、「神輿太鼓」として記述されており、その当時から人々に親しまれていたことが窺えます。
時代が進むにつれ、祭りでは山車に乗せた太鼓台の華麗さを競うようになり、「太鼓台」や単に「太鼓」と称されるように変化しました。
この「太鼓台」と称される山車は、大きな「神輿」の上に華美な装飾が施され、それを150人以上の男衆が一斉に持ち上げるのです。
この勇壮な様子から「男祭り」という異名を持ち、毎年約10万人以上の観光客が全国からこの祭りを目撃しに訪れます。
新居浜太鼓祭りのクライマックスは「かきくらべ」で、各地域から集まった複数の太鼓台が市内で一堂に会します。
この時、太鼓台を持ち上げる「かき夫」たちは、太鼓のリズムに合わせて太鼓台を高く担ぎ、その高さや力強さ、技術を競うことが「かきくらべ」の見せ場です。
この迫力ある様子が「男祭り」と呼ばれる所以を感じさせ、訪れる人々に大きな感動を与えます。
新居浜太鼓祭り2024まとめ
高さ5.5メートル、重量3トンの壮大な太鼓台が市街を堂々と練り歩く、愛媛の代表的な祭りです。
太鼓台が競演する「かきくらべ」は各地で開催され、その勇ましい様子に観客は心を奪われます。
「ソーリャ、ソーリャ」という掛け声と共に太鼓台を高く持ち上げる「さしあげ」が行われると、観客からの盛大な声援が飛び交い、祭りの空間が一体感で満たされます。
