「土崎港曳山まつり」は国指定の重要無形民俗文化財に認定され、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている祭りのハイライトです。
この祭りは、江戸時代から続く伝統を有し、地域の厄除けと住民の健康を祈願するイベントです。
秋田における夏の訪れを象徴するこのお祭りは、地元住民に深く愛されています。
約20~25台の豪華な曳山が勇壮な武者人形を飾り、古木の車輪が軋む中、元気よく「ジョヤサ」という掛け声と共に町を練り歩きます。
この行事は、力強い演奏と踊り(演芸)が披露されることでさらに華を添えられます。
太鼓や笛の演奏による「港ばやし」もこのお祭りの魅力的な部分です。
さらに、曳山には現代の政治や社会への鋭い風刺を含む「見返し」という特別な装飾が施されており、これも観客の注目を集めるポイントの一つです。
土崎港曳山まつり2024いつ?時間や場所など基本情報
土崎港曳山まつり2024開催概要は以下となります。
【開催日】
2024年7月20日(土)~7月21日(日)
【場所】
秋田県秋田市
運行場所:郷社通り、本町通り、中央通りなど
【スケジュール】
●2024年7月20日(土) 宵宮祭
開催時間:8:00~20:00 町内の曳山運行、各町内の郷社参り(土崎神明社参拝)、ふれあい曳山
●2024年7月21日(日) 例祭
8:00 各町内の曳山運行
10:20 神輿(みこし)渡御
12:30 御幸曳山の開始 各町内が順番に穀保町を出発し、本町通りを進みます
20:00 戻り曳山の開始 相染町から各町内をめざし、曳山が出発します。
土崎港曳山まつり2024屋台など露店の出店ある?
沿道は屋台や露店で賑わっていますね。
本年も、本町通りや北都銀行土崎支店の駐車場に多数の屋台が設けられる予定です。
営業時間は22時までとなっており、夜遅くまで楽しむことが可能です。
昨年同様、元町商店街にも屋台や露店が多く出店されるようです。
地元の特色あるグルメや移動式食堂(キッチンカー)も出現し、様々な味を楽しむチャンスです。
家族や友人たちと共に、美味しい食べ物を楽しみながら歩いてみるのはどうでしょうか?
土崎港曳山まつり2024見返しコンクールと受賞作について
曳山に飾られる「見返し」という、政治や社会を鋭く風刺する要素が特徴的です!
2024年6月には、「第39回見返しコンクール」が土崎港曳山会の主催で行われ、24の町内会から多彩な作品が寄せられました。
このコンテストでは、最優秀賞や優秀賞、審査員特別賞などが選出されています。
これらの応募作品は、秋田市の公式ウェブサイトで閲覧することが可能です!
土崎港曳山まつり2024アクセス
【場所】
秋田県秋田市
秋田県秋田市土崎港中央3丁目9-37
【電車】
JR奥羽本線「土崎駅」下車、徒歩すぐ
【車】
秋田自動車道「秋田北インターチェンジ」から約8分。秋田港から約5分
土崎港曳山まつり2024駐車場
以下の駐車場があります。
【道の駅あきた港駐車場】
〒010-0000 秋田県秋田市土崎港西1丁目9-1
【無料シャトルバス】
道の駅あきた港駐車場、秋田港駐車場から、30分間隔で運行します。
運行時間:2024年7月20日⇒12:00~21:30
2024年7月21日⇒12:00~23:00
土崎港曳山まつり2024交通規制
通行止めの通りと時間
本町通りと中央通り:7月20日9:00~22:00/21日9:00~24:00
神明社前:7月20日9:00~22:00/21日9:00~24:00
本舎前:7月20日9:00~15:00
一心亭(土崎港南二丁目)~ローソン土崎港南二丁目店:7月21日9:00?12:00
一心亭?穀保町~旧国道入口:7月21日9:00~16:00
土崎駅入口~飯島三叉路:7月21日12:00~24:00
土崎港曳山まつり歴史や見どころ
土崎港曳山まつり(つちざきひきやままつり)は、秋田市における夏の始まりを告げる伝統的なお祭りで、地元住民に広く親しまれています。
このまつりは、秋田市の土崎神明社周辺で年に一度行われ、江戸時代からの長い歴史を持ちます。
この祭りは町の災厄を払い、住民の健康と安泰を願う目的があります。
祭りの起源は1704年(宝永元年)にさかのぼり、当時土崎港に来た船乗りたちが神輿を寄進したことに始まります。
翌年、神輿渡御が行われ、これが現在の港まつりの原型となりました。
今では300年以上の歴史を誇る秋田市の主要な年中行事となっています。
1997年12月、その多彩な儀礼や時代背景を反映した装飾が認められ、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
さらに、2016年12月1日にはユネスコの無形文化遺産にも登録される栄誉を得ました。
このまつりでは、武者人形が飾られた20~25台の迫力ある曳山が、古木の車輪を軋ませながら、「ジョヤサ」という掛け声と共に町を練り歩きます。
これらの曳山は、「ヤマ」と「ダシ」と呼ばれ、毎年地元の町内から新たに製作されます。
鎧や陣羽織を身に纏った衣装人形や、上半身裸の人形が並び、見る者に強烈な印象を与えます。
また、太鼓や笛による「港ばやし」や、曳山が停止して披露される踊りや演芸も、このお祭りの見どころです。
7月20日の朝、各町内から出発した曳山は土崎神明社での参拝を経て、夕方には町内の会所に戻ります。
翌21日には、穀保町の御旅所へ向かい、神輿渡御の歓迎と見送り後、相染町を目指します。
この運行は「御幸曳山」と称され、相染町での休息を経て、「戻り曳山」としての運行がクライマックスを迎え、各町内への到着は深夜になります。
土崎港曳山まつり読み方
念のために確認しておきます。
土崎港曳山まつり読み方は、
つちざきみなとひきやままつり
となります。
土崎港曳山まつり2024まとめ
「土崎港曳山まつり」として知られる土崎神明社祭の曳山行事は、毎年7月20日と21日に開催される、地元で愛される伝統行事です。
このお祭りの起源は、宝永元年(1704年)に遡ります。当時、土崎港に来た船乗りたちが神輿を寄進したことが始まりで、翌宝永2年(1705年)には神輿渡御が実施され、これが後に港祭りへと発展しました。
現在では、300年を超える歴史を持つ秋田県の代表的なお祭りとして広く認知されています。
1997年(平成9年)12月には、この祭りが時代の移り変わりを反映した創意工夫と地域色を強く打ち出した風流の要素を保持していることが評価され、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
さらに、2016年12月1日には、「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産にも登録される栄誉を得ています。