那智の火祭り【2024】いつ?時間や場所に日程と歴史や起源と見どころにアクセスと駐車場など詳細情報

熊野那智大社で毎年7月14日に行われる「那智の火祭」もしくは「扇祭」として知られる例大祭は、古来より深い敬意を集めています。

この地で、水が生命の源として重んじられていた神代から、神武天皇の東征の際には特に那智の滝が神聖視され、その崇高な存在に対し神殿が建立されました。

仁徳天皇の時代、紀元317年には、那智山の中腹に新たに社殿が築かれ、神々がここに遷されたのです。

「那智の火祭」はこの神々の移動を記念する儀式であり、神の霊力を呼び覚まし、生命の繁栄を願う重要な神事です。

十二体の扇形の神輿が熊野十二所権現を象徴し、それぞれが飛瀧を表現しています。

この祭典は、長い歴史と文化的な背景を持つ、非常に意義深いものです。

那智の火祭り(扇祭)2024いつ?時間や場所に日程など基本情報

那智の火祭り(扇祭)2024の開催概要は以下となります。

【開催日程】
2024年7月14日(日)

【場所】
熊野那智大社
〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1

【スケジュール】
午前10時00分 御本社大前の儀

午前11時00分 大和舞

午前11時30分 那智の田楽 (ユネスコ無形文化遺産)

午後12時15分 御田植式

午後1時30分 伏拝扇立神事

午後2時00分 御火行事「那智の火祭」と呼ばれる所以となる行事

午後2時20分 御瀧本大前の儀

午後2時50分 御田刈式・那瀑舞

午後3時30分 扇神輿還御祭

那智の火祭りどんな祭り?歴史や起源に見どころ

熊野那智大社の例大祭は、毎年7月14日に行われる重要な祭事で、「那智の火祭」または「扇祭」としても広く知られています。

このお祭りは県外からも注目を集めており、多くの観光客が訪れます。

神武天皇の東征の途中で那智の山に輝く奇跡を目撃し、それがきっかけで那智の大瀧を発見したと言われています。

この出来事を機に、大国主命を祀る神社が創設されたとされています。

「那智の火祭」は、神々が新たな鎮座地へと遷されたことを記念する儀式であり、生命の発展と繁栄を祈る重要な神事です。

祭りが「扇祭」と呼ばれる理由は、那智大社に祀られている12柱の神々が特別な形状の扇神輿に乗って遷御されるためです。

この神輿は一般的なものとは異なり、約1メートル幅の長い板状の形をしています。

また、この祭りが「火祭」としても知られるのは、神々が那智の大瀧までの道を、大きなたいまつで照らし清めるためです。

このたいまつ行列は、約50キロメートルに渡り行われ、その壮大な光景は見る者に強烈な印象を与えます。

会場では力強い掛け声が響き渡り、燃えさかるたいまつが迫力ある景色を作り出します。

さらに、「火落とし」という迫力のパフォーマンスもあり、自然を背景にしたダイナミックな祭りは一見の価値があります。

那智の火祭り2024アクセス

【場所】
熊野那智大社
〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1

【電車】
●大阪から紀伊勝浦
JRきのくに線新宮行き 特急くろしお号で新大阪から約4時間、大阪天王寺から約3時間45分・紀伊勝浦駅下車

●名古屋から紀伊勝浦
JR紀勢本線・名古屋から特急ワイドビュー南紀号で約3時間50分・終点、紀伊勝浦駅下車
紀伊勝浦駅からは、熊野御坊南海バスでバス停「那智山」まで約30分、タクシーで約20分

【車】
●大阪から
大阪から国道168号線・国道42号線を経て那智勝浦町へ

●名古屋から
名古屋から東名阪道・伊勢道・紀勢自動車道を利用し、熊野尾鷲道路、熊野大泊インターチェンジより国道42号線を経て那智勝浦町へ

那智の火祭り2024駐車場

熊野那智大社近くには、大社の社務所の下に公式の駐車場が設けられており、こちらは約30台の車が収容可能です。

この駐車場を利用する際には、神社の防災道路通行料として800円が必要となります。

特に小さな子どもを連れた家族や、多く歩きたくない方々には、この駐車場の利用が便利です。

飛瀧神社の前には、お土産を扱う店舗が運営する有料駐車場もありますので、ご注意が必要です。

さらに、那智山城の駐車場が満車となった場合、那智山中腹に位置する臨時駐車場を利用することになります。

こちらに駐車した後は、熊野御坊南海バスによる無料のシャトルバスで移動することになるので安心です。

那智山へ向かう際、県道沿いに設置された満車の案内看板を見かけたら、その指示に従って臨時駐車場へと向かってください。

那智の火祭り2024まとめ

那智の扇祭り」として知られる熊野那智大社の例祭は、国の重要無形民俗文化財にも認定されています。

この地に古くから祀られていた熊野の神々は、元々は現在の那智御瀧近くに位置していましたが、約1700年前に那智山の中腹に遷されたことが、熊野那智大社の創設とされています。

この祭りは、一年に一度、熊野の神々が元々祀られていた御瀧本に一時的に帰ることで神威を新たにするという意味深い神事です。

特に午後2時に飛瀧神社の参道で行われる「御火行事」は見どころの一つで、数百年生の杉が生い茂る薄暗い参道を大松明の明るい炎が照らします。

この迫力ある光景から、通称「那智の火祭」とも呼ばれているのです。

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