毎年5月、仙台市で開催される地元住民による賑やかな祭りです。
土曜日の夜には、1603年から続く伝統的なすずめ踊りが行われ、お囃子の音色とともに約4000人が踊りに興じます。
日曜日には、武者行列や甲冑姿の参加者が目立ち、伊達政宗を奉る青葉神社の神輿や稚児行列が見られます。
また、豪華な山鉾11基が練り歩き、古き良き時代の絵巻を再現して、訪れた人々に楽しいひとときを提供します。
勾当台公園では、「杜の市」と呼ばれる市場が開かれ、旧仙台藩からの美食や特産品が並びます。
これは、美食家として知られる伊達政宗にちなんだイベントです。
多くの来場者が、華麗なステージと共に美味しい食べ物を楽しむ姿が見られます。
仙台青葉まつり2024いつ?場所や時間など基本情報
2024年5月18日(土)と19日(日)に、「仙台・青葉まつり」が行われます。
市民広場や定禅寺通りなどで伝統的なすずめ踊りが繰り広げられ、127の祭り団体から約3800人が参加して煌びやかなダンスを展開します。
この年は、仙台・青葉まつりの40周年を迎える記念すべき年となります。さらに、仙台市の姉妹都市である徳島市からは「阿波おどり」が、宇和島市からは「牛鬼」が特別参加します。
市民広場ステージでは無料で観覧できる席が提供される一方、定禅寺通りでは有料の桟敷席が設けられ、観客にはさまざまな観覧オプションが用意されています。
【開催日】
2024年5月18日(土)・19日(日)
【場所】
宮城県仙台市 市民広場・定禅寺通り・勾当台公園・東二番町ほか
仙台青葉まつり2024屋台など露店の出店ある?
勾当台公園と市民広場にて「杜の市」が開かれ、美食の宝庫となります。
市民広場はメイン会場として、宮城県の選りすぐりの特産品を扱う食品店が軒を連ねます。
勾当台公園内の企画屋台村でも、「杜の市」と銘打ち、仙台や宮城で注目されている人気飲食店が出店します。
このイベントは、美食家として名高い伊達政宗公にちなんでおり、色とりどりの行列や踊りを楽しみながら、祭りのグルメを堪能することができます。
地元のビールや牡蠣料理など、「宮城の美味しいもの」が数多く販売されています。
また、定禅寺通りでのすずめ踊りやパレードを見ながら宮城の美食を味わうのは、まさに祭りの醍醐味です。
仙台青葉まつり2024すずめ踊りや見どころ
「仙台青葉まつり」は、「仙台七夕まつり」や「大崎八幡神社の松焚祭」と共に仙台を代表する三大祭りの一つです。
この祭りは毎年、1万人以上の地元市民の参加を得て、観光客の来場者数は約100万人に及びます。
祭りの起源は江戸時代まで遡り、伊達政宗公の藩政時代に仙台東照宮で行われた「仙台祭」が最初でした。
1985年、伊達政宗公の350回忌に当たる年に、「仙台祭」と「青葉祭り」の伝統を踏襲し、市民全員が参加する形式の祭りとして再開されました。
祭りは定禅寺通りで開催される「仙台すずめ踊り」から始まります。
この踊りは、江戸時代に仙台城の建設工事中に石工たちが伊達政宗公の前で披露したものが起源で、その跳ねるような動きがすずめを連想させるためこの名前が付けられました。
1987年には「独眼竜政宗」の大河ドラマ放映により、仙台青葉まつりは春の象徴的な祭りとして一層の注目を集めるようになりました。
「仙台すずめ踊り」は、市民誰もが参加しやすい扇子を使った踊りで、毎年3,000人以上がこれに加わります。
各団体が異なる衣装や扇子を使用しており、新緑の美しい定禅寺通りでその色鮮やかな舞が展開されます。
2日目には「時代絵巻巡行」が行われ、甲冑姿の武者行列や青葉神社の神輿渡御、豪華な山鉾巡行が見どころです。
仙台山鉾は11基あり、それぞれが市内企業や団体によって運行され、地域の繁栄や安全を願う意味合いを持っています。
これらの山鉾には伊達政宗公に関連したデザインが施され、豪華な装飾が観衆を魅了します。
仙台市内では他にも「伊達縁」など、伝統的なイベントが勾当台公園で行われ、城下町の雰囲気を再現した屋台が立ち並びます。
また、錦町公園では伊達古式火縄銃の演武や伝統的な梯子乗りが披露され、訪れる人々に歴史的な体験を提供しています。
仙台青葉まつりへのアクセス
【場所】
勾当台公園
〒980-0803 宮城県仙台市青葉区国分町3丁目7
【電車】
仙台市地下鉄南北線「勾当台公園」駅下車、徒歩すぐ
仙台青葉まつりの駐車場
専用駐車場はありません。
通行止めや交通規制も多いので、可能な限り公共交通機関を利用することをオススメします。
仙台青葉まつり2024交通規制
●5月18日(土)宵まつり
定禅寺通り(晩翠道?東二番丁通り)(車両通行止め)14:00?20:30
●5月19日(日)本まつり
東2番町通り(車両通行止め、車線規制)12:00~15:30
広瀬通(車両通行止め)12:00~15:30
定禅寺通り(車両通行止め)11:30~16:30
表小路(車両通行止め) 10:00~翌6:00
青葉通り(車両通行止め)12:00~14:00
通町(車両通行止め)9:00~11:00・14:20~15:20
仙台青葉まつり歴史や由来
仙台青葉まつりは、江戸時代に仙台藩で最も盛大だった仙台祭にその起源を持ちます。
仙台祭は1655年(明暦元年)に始まり、9月17日に仙台市青葉区の東照宮で行われていました。
この時代には、町内から70基以上の山鉾が参加し、城下町を華やかに練り歩いていました。
明治時代に入ると、この祭りは仙台市青葉区にある伊達政宗公を祀る青葉神社の祭礼に変わり、政宗公の命日である5月24日に行われるようになりました。
これは青葉祭りとしても知られ、特に政宗公の250年祭である明治18年や300年祭の昭和10年には、数多くの山鉾が街を彩りました。
しかし、昭和40年代後半には交通事情などの影響でこの祭りは一時中断されました。
現在の「仙台・青葉まつり」は、政宗公没後350年の記念として昭和60年に市民主導で「市民がつくる市民のまつり」として再興され、今年で32回目を迎えます。
この祭りは仙台の初夏を彩る大切な行事となり、仙台三大まつりの一つとして市民や多くの訪問者に親しまれています。
仙台青葉まつり2024まとめ
宵まつりでは、「祭連(まづら)」と呼ばれる踊り手たちが市内各所で「流し踊り」を行う予定でしたが、主に勾当台公園市民広場、同公園音楽堂、定禅寺通の3ヶ所に演舞の場を限定し、他の場所での活動は大幅に制限されました。
本まつりの主要イベントである「時代絵巻巡行」や山鉾巡行は、密集を避ける措置として休止し、8日には中心商店街で山鉾を展示し祭りの雰囲気を醸し出します。
15日には東日本大震災の犠牲者を追悼し、新型コロナウイルスの退散を願う「山鉾観覧」のため、特定の山鉾が定禅寺通に移動されます。
会場では来場者ゲートを設け、観客の体温測定を行い、連絡先の提出を求めます。
また、観客には掛け声の自粛も呼びかけています。
出演者はステージ上での密を避けるために、演舞開始1週間前から体調管理を徹底し、参加人数に制限を設けます。
宵祭りでのすずめ踊りは、2018年には150の祭連が参加し、4,500人が踊ったことで過去最高の規模となりました。
この「定禅寺通宵流し」では、華やかなハッピを着た踊り手がお囃子のリズムに合わせて鮮やかに踊ります。
本まつりのハイライトである「時代絵巻巡行」では、伊達政宗公を筆頭にした伊達戦国家臣団や、弓隊、槍隊、尖帽鉄砲隊が勇壮に練り歩きます。
さらに、11基の豪華絢爛な山鉾が間近で観覧できるのも見逃せません。