京都にある下鴨神社には、「光琳の梅」と称される見事な梅の木が存在します。
この名は、かつて尾形光琳が描いた、国宝級の作品「紅白梅図屏風」に登場する梅の木がモデルだとされるためです。
この梅の木は、神社の敷地内、糺の森の中を流れるみたらし川に架かる、鮮やかな朱色をした輪橋のすぐそばに植えられており、毎年見頃を迎えると多くの人々の目を楽しませています。
尾形光琳によって描かれた作品に因んで名付けられたこの梅は、その美しさで知られ、琳派の名の由来ともなっています。
下鴨神社の梅2024開花状況や見頃いつ?
下鴨神社における光琳の梅の最も良い見時期は通常、3月の初旬から中旬にかけてとされています。
その年の天候によって若干の前後はあるものの、概ね2月の半ばから花が咲き始め、3月の始め頃には花盛りを迎えることが多いです。
2024年の2下旬の時点で、下鴨神社の光琳の梅は盛りを過ぎたとのことですが、依然としてその美しさを楽しむことが可能です。
まだつぼみが多く見られる状態です。
下鴨神社では、境内やその周辺に、他にも多くの魅力的なスポットがあります。
美しい庭園や歴史ある建築物、そして風情溢れる景色を満喫してください。
神社特有の雰囲気や四季の変わり目を感じつつ、のんびりとしたひとときを過ごされることをお勧めします。
下鴨神社の梅の最新の開花状況は以下より確認が出来ます。
お出かけの前に確認しておくとよいでしょう。
下鴨神社の光琳の梅2024混雑するの?
下鴨神社は光琳作の赤い梅で知られていますが、観光のハイシーズンと梅を見る期間が一致しないため、特に多くの人で賑わうことはありません。
しかし、子供の健康と安全を願って人形を川に流す儀式が行われる際には、人出が増えることが予想されます。
梅を静かに鑑賞したい場合は、公式のウェブサイトに掲載されているイベントのスケジュールを確認することをお勧めします。
また、この赤い梅は珍しい種類で、写真を撮りたい人が少し待つことがあるかもしれませんが、過度に混雑して鑑賞や撮影が不可能になることはないので心配無用です。
下鴨神社の光琳の梅2024見どころや魅力について
賀茂御祖神社、通称下鴨神社は、京都にある鴨川下流の神々を祀る場所で、世界遺産の一部として知られています。
この神社の主な祭神には、東の社殿で祀られる玉依媛命と、西の社殿で祀られる賀茂建角身命がいます。
敷地内の広さは約12万4千平方メートルに及び、美しい小川や並木道が特徴的な糺の森や、美容と女性の守護に関する信仰が集まる河合神社があります。
河合神社では、美の神、玉依姫命を祀っており、美容に関するパワースポットとして親しまれています。
また、相生社という末社には、二本の木が一つに結びついた神木があり、縁結びや安産、子育て、家庭の幸福に関する祈りが込められています。
ここで授与される「媛守」というお守りも非常に人気があります。
自然に恵まれた下鴨神社は、見どころが豊富ですが、特に早春には京都で見られる梅の中でも独特の「光琳の梅」が推奨されます。
この梅は、江戸時代の画家、尾形光琳の作品「紅白梅図屏風」のモデルとされ、何世代にもわたって受け継がれ、現在では樹齢百年と言われています。
梅の名所としては、通常、早咲きや遅咲きの様々な品種が植えられ、長期間にわたって楽しめる場所が多いですが、下鴨神社の光琳の梅は、御手洗川に架かる朱塗りの輪橋のそばで咲く一本の鮮やかなピンクの梅です。
輪橋は通行禁止で、その両端には縄が張られています。
橋の向こう側には、神社の建物や太鼓橋、朱色の鳥居が見え、紅梅との美しいコラボレーションが楽しめます。
この一本の梅からは、どの角度からでも美しい写真が撮れるでしょう。
下鴨神社へのアクセス
【場所】
下鴨神社
〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
【電車】
●京都駅から
地下鉄(烏丸線)京都駅~北大路駅=>北大路駅より市バス1番・205番(約25分)下鴨神社前(もしくは糺ノ森前)
市バス 京都駅~下鴨神社前(もしくは糺ノ森前)まで市バス4番・205番
●JR乗り換え京阪 出町柳駅から
JR奈良線:京都駅~東福寺駅→乗り換え(京阪:出町柳駅行き)=>京阪東福寺駅~出町柳駅から徒歩12分
●阪急 河原町駅から
阪急河原町駅から徒歩5分=>京阪祇園四条駅~出町柳駅から徒歩12分
【車】
●名神高速道路 京都東インター から
京都東ICから三条通り=>ウェスティン都ホテル京都前を通過し真すぐ河原町通=>三条河原町通り交差点を右折=>直進(約10分)=>葵橋を渡り、4つ目の信号(左側にローソン)右折しすぐ。
●名神高速道路 京都南インター から
京都南ICから国道1号線(北向きに堀川まで)=>堀川五条を右折(河原町まで)=>河原町五条を左折→葵橋を渡り、4つ目の信号(左側にローソン)右折しすぐ。
下鴨神社の駐車場
参拝者専用の駐車場があります。
【下賀茂神社西駐車場】
〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町
収容台数約:150台
30分毎に200円
下鴨神社の光琳の梅2024見学のおすすめスポット
京都にある賀茂御祖神社、一般に下鴨神社と知られていますが、その境内で見ることができるのは特別な紅梅だけです。
この唯一無二の梅は、「光琳の梅」と称えられ、見事な姿を見せています。
左京区に位置するこの古社は、鴨川のほとりに佇み、その歴史ある本殿は国宝にも選ばれていることで知られています。
長い歴史を持つこの場所は、女性の守り神としても信仰され、多くの人が美や結びつきを願って訪れます。
隠れた名所とされるこの神社では、尾形光琳によって描かれた名高い梅の姿も楽しめます。
紅色の橋の足元には、見事な紅梅が一本立っています。
かつて、尾形光琳が「紅白梅図屏風」で描いたその梅は、今も豊かに花を咲かせています。
特に、御手洗川周辺やその美しい橋の近くでは、この紅梅の美しさが人々の目を引き、心を捉えて離しません。
下鴨神社の流し雛イベント
下鴨神社では毎年3月3日に特別な儀式が行われます。
この日、参拝者は御手洗川に小麦わらで作った舟に載せたお雛様を流すことにより、子どもたちの健康と安全を願います。
また、この行事では橋の上に美しい雛飾りが展示され、伝統的な十二単についての解説も行われます。
2023年にはこのイベントは開催されませんでしたが、2024年の3月3日に再び開催される予定です。
イベントの受付は午前10時から開始されるので、訪れることをお勧めします。
また、京都では光琳の梅として知られる独特な梅の花があります。
この梅は京都の観光シーズンとは異なる時期に満開を迎えるため、観光客による混雑や写真撮影の困難さを心配することなく楽しむことができます。
ただし、この梅はたった一本のみであり、見頃のタイミングを見計らうのは難しいです。
満開のピークを過ぎると色味が徐々に変化しますが、約2週間は楽しむことが可能です。
下鴨神社へは、この特別な梅の花を見るためにも、ぜひ訪れてみてください。
下鴨神社の見どころについて
下鴨神社は、多くの人にはまだあまり知られていないが、美しい梅の景色を提供する場所です。
この神社での梅の見頃は、毎年2月の初旬から3月の初旬にかけてです。
この神社内には、御手洗川にかかる独特の曲線を描く橋のそばに、特に「光琳梅」と称される一際目を引く紅梅が植えられており、その紅梅と橋、川、そして約13メートルの高さを誇る門の風景が絶賛されています。
この「光琳梅」は、江戸時代の著名な画家、尾形光琳が描いた「紅白梅図屏風(国宝)」に登場する梅の木の後継者とされています。
また、糺の森の中にも梅の木がいくつか植えられており、自然の中で梅を楽しむことができます。
「紅白梅図屏風」は、約156.0センチ×172.2センチの大きさを持ち、金地に色鮮やかな紅白の梅が描かれた二曲一双の屏風です。
この屏風は尾形光琳の晩年の作品であり、作者の署名と印章がそれぞれの画面に記されています。
屏風のデザインは、金色の背景に銀色の流れを配し、その両側に紅梅と白梅を配置するという大胆な構成です。
尾形光琳はこのような大胆な構成と華麗な画風で知られる琳派の代表的な画家です。
彼は狩野派の画家や陶芸家、他の著名な芸術家たちから影響を受け、独自の画風を確立しました。
神社の門は、1628年頃に建立されたもので、左右には重要文化財に指定されている廻廊があります。この門は檜皮葺の入母屋造りです。
御手洗川の水源は御手洗池から湧き出る水であり、この池は神社の祓い場所である御手洗社の前に位置します。
また、御手洗社は「みたらし団子」の発祥地としても知られています。
糺の森は国の史跡に指定されており、約12万平方メートルの広さを誇り、昔ながらの自然植生を今に伝えています。
この森は京都の自然200選にも選ばれた名所です。
下鴨神社の歴史
下鴨神社は、神話によれば、日本の初代天皇である神武天皇の治世に、祭りの主神である賀茂建角身命が現在の比叡山の西側に位置する御蔭山に降り立ったことが始まりとされています。
さらにこの神社は、紀元前90年ごろにはすでに瑞垣の建設が行われており、それ以前から崇拝の対象であったことが伝えられています。
第29代天皇である欽明天皇の治世には、この地で葵祭(賀茂祭)が始められたことが記録されており、678年には正式な社殿が建立されました。
729年から749年の間には、上賀茂神社から独立して新たな神社が設立されたとも言われています。
794年には桓武天皇によって京都が新たな首都と定められた際、下鴨神社は都を守護する重要な神社となり、桓武天皇自らが訪れました。
その後、807年には最高位の神階である正一位に昇格し、葵祭を通じて天皇の特使が派遣される勅祭の地位を確立しました。
810年には葵祭に奉仕する賀茂斎院が設置され、第52代天皇・嵯峨天皇の皇女が初代斎王としてその職に就きました。
下鴨神社の梅2024まとめ
御手洗の池は、その一帯で楽しむことができる光琳の梅によって名高く、また、みたらし団子が生まれた場としても知られている神聖な場所です。
この地は古くから人々に親しまれています。
池に架かる橋とその上の一本の紅梅は、見事な対比をなし、長年にわたって多くの人々を魅了し続けています。
京都には他にも梅を楽しめる場所がありますが、ここは比較的人出が少なく、静かに梅の美しさを堪能できるでしょう。
今年は下鴨神社での梅観賞を検討してみてはどうでしょうか。