平安神宮の西神苑に位置する白虎池を中心に、伊勢系、肥後系、江戸系といった日本固有の花菖蒲が約200種類、2,000株程度植栽されています。
この白虎池やそこに架かる八ツ橋などが含まれる風景は、その美しさで知られています。
また、平安神宮における花菖蒲の最も良い観賞期間は、例年6月の初旬から下旬にかけてです。
平安神宮の花菖蒲2024開花状況や見頃の時期いつまで?
平安神宮の花菖蒲は、通常6月上旬から下旬が見頃とされています。
一方で、睡蓮は5月中旬から9月上旬までが一般的な観賞期間です。
ただし、平安神宮における花菖蒲の開花時期や盛りは、その年の気候によって変動することがあります。
近年、温暖化の影響も受けて開花が早まる傾向にあるものの、2023年には6月初めに通常通りの見頃を迎えることができました。
現在2024年の5月27日時点で、平安神宮の花菖蒲が徐々に花を開始しています。
今年も例年どおり、6月の初めに見頃が始まる見込みです。
平安神宮の花菖蒲2024無料公開日と見どころ
平安神宮は「時代祭」で知られる京都の重要な名所で、本殿の裏手には、広大な約1万坪の日本庭園「神苑」が展開しています。
この神苑には南、西、中、東の四つの庭があり、それぞれに春の紅しだれ桜、初夏の杜若や花菖蒲、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の自然美が楽しめます。
この庭園は明治時代の代表的な池泉回遊式庭園で、造園家・七代目小川治兵衛による設計で、2020年には重要文化財に指定されました。
小川治兵衛は明治から昭和にかけて活躍した名庭師「植治(うえじ)」としても知られ、円山公園や無隣庵など、京都東山を中心に多くの名園を手がけました。
初夏には、神苑内で2,000株もの花菖蒲が咲き誇り、かきつばたや睡蓮が色鮮やかな景観を形成します。
特に南神苑には「平安の苑」と呼ばれる部分があり、竹取物語や伊勢物語など古典文学に登場する植物が植えられています。
庭園内には野筋(道筋)や遣水(やりみず)が配置され、実際の山野を歩いているかのような雰囲気があります。
中神苑の蒼龍池では、睡蓮が咲き、臥龍橋と呼ばれる沢とび石を渡ることができます。
西神苑の中心にある大池「白虎池」は、花菖蒲の主要な展示場所で、伊勢系、肥後系、江戸系の200種類の花菖蒲が訪れる人々を迎えます。
色とりどりの花菖蒲が池畔を彩り、雨に濡れた際にはその美しさが一層引き立ちます。
この神苑の拝観には料金が必要ですが(大人600円、子ども300円)、年に2回の無料公開日が設けられており、そのうち一回は花菖蒲の見頃の6月上旬に合わせられています。
次の無料公開日は2024年6月7日です。
平安神宮へのアクセス
【場所】
平安神宮
〒606-8341 京都府京都市左京区岡崎西天王町97
【電車】
地下鉄東西線「東山駅」下車後、1番出口より徒歩10分
京阪鴨東線「三条駅」または「神宮丸太町駅」下車後、徒歩15分
【バス】
「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車 徒歩5分
岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前下車徒歩約3分
平安神宮の駐車場
専用駐車場が無いので以下を利用をオススメします。
【岡崎公園駐車場】
〒606-8342 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町63
【みやこめっせ 駐車場】
〒606-8343 京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1
平安神宮の花菖蒲2024まとめ
明治時代に創造された代表的な日本庭園として国内外で知られる平安神宮神苑は、社殿を中心に東・中・西・南の四つの庭が配置されています。
この庭園は総面積約33,000平方メートル(約10,000坪)の池泉回遊式で、明治期の著名な造園家である7代目小川治兵衛をはじめとする人々が手掛けた作品です。
平安京建都千年を記念して集結した造園技術の粋を集めたこの庭園は、昭和50年12月に国の名勝として指定されました。
四季を通じて様々な美しい景色を提供するこの庭園は、春には紅しだれ桜、初夏には杜若や花菖蒲、秋には紅葉、冬には雪景色と、神々しい美しさで訪れる人々を魅了します。
100年以上の歳月を経てなお、自然の営みと人の手が織りなす景観は、訪れる人々に平安の心地をもたらします。